ビートの効いたサンバのリズムが聴こえてきそうな、色彩の大胆な配色が心躍らせる。赤い太陽と空、山並みの緑と黄色、黒の輪郭線が自由に画面を走り小さくならず大胆なストロークで画面から飛び出しそうな勢いのある構成。内面の鼓動を色彩とタッチで表出する。
文/坂野 直子
The color of the blodness makes my heart excited and the color that seems hear the hard rhythm of the samba.The red sun and the sky,green and yellow of mountain range and block line runs feely in canvas.The structure of the work has powerful sprite which seem to jump out og canvas bly bold stroke of brush.The work expresses internal beating y the colors and the touch of the brush.
劇場的な感動を与えてくれるのが「天女の舞」である。
原色が乱舞する、圧倒的な色そのものの迫力が、生々しく、衝迫力をもって、万人を虜にする。元々、色の生命力を引き出す才に長けている画家であるだけに、立体絵画との相性も絶妙で、描かれた女性の心象風景を叩きつけるような、その筆致の変幻自在は、新地平を拓いた感がある。今後この作風が、どのような展開を見せるのか、正に世界が注目しているのではないか。
文/クリスティーヌ・モノー
宝飾芸術と絵画の調和の無類の美
簡素な線描が鑑賞者の想像力を刺激する「パリの街角」は、貴婦人の首に輝くネックレスを象徴的に“描く”立体作品である。余白の広がりの美しさが、粋で絶妙な空想共々、この創意あふれる作家の表現の洒落た一面を見事に訴えかけてくる。サインのアクセントや青の配置、首を傾ける女性の愛らしさなど、さり気ない工夫が相乗し、実に鮮烈な印象を与える傑作である。
文/クリスティーヌ・モノー
蝶のように花園の花たちの間を舞いながら華やかに美しい宝石を探索し、暫く探し当てたカラフルな貴石たちを身につける本能は原子の世から変わらなかっただろう。ヒスイ・パール・サンゴ・ダイヤを賞でながら素直な気持ちで組立てたナイーブさが光る作品である。
文/長谷川 栄